
「自己肯定感と感情は区別した方が良い」ということは、これまで何度も書いています。
自己肯定感の中に「感」といういう漢字が入っていますから、それで感情の一つであると早とちりしてしまっている人もいます。しかし、ここは明確に区別しないと自己肯定感への理解が浅くなります。
では、自己肯定感とはどのような概念なのか?それをここで考えてみましょう。
自己肯定感と自己肯定観
自己肯定感とは「あるがままの自分を受け入れ」「自分が自分であって大丈夫」との主観を持っていることであり、「嬉しい」「悲しい」等の狭義の感情とも、「明るい気持ち」「暗い気持ち」等の気分(広義では感情)とも明らかに異なります。
自己肯定感とは、主観の一つであり、自分による自分自身への認識において「自分を受け入れている」「自分が自分で大丈夫」となっていることなのです。それをわかりやすく表すためには漢字の「感」を「観」に書き換えて「自己肯定観」と考えると良いでしょう。
平たく言えば、自分を肯定的に観ることなのです。
そしてそれは自分による自分自身への認識なのですから、変えようと思えば自分次第で変えることができます。
自己肯定観と自己肯定力
自己肯定感という概念をよりよく理解するために「自己肯定観」という言葉を用いましたが、「自分自身への認識を変える=自己肯定観を育てる」という観点から、ここでもう一つの漢字変換を提案したいと思います。
それは、観を力(チカラ)に変える変換です。
自己肯定力と考えるのです。
「自分自身への認識」であれば、その認識がどうであるかを問うことになります。しかし私たちが本当に感心があるのは、どのようにしてその認識をより良いものにしていくかなのだと思います。
そのためにも変化やアクションを生み出すイメージの伴う「力(チカラ)」という漢字を使ってみるのです。
今は自己肯定感が低い人も、自己肯定力さえ養えば自己肯定感を高めることが出来るのです。
簡単なまとめ
自己肯定感とは「あるがままの自分を受け入れ」「自分が自分であって大丈夫」との主観を持っていることですから、自己肯定感を育てるには「自分自身への肯定的に観る=自己肯定観」が大切になります。
そして自己肯定観を育てるには、「自分を肯定するチカラ=自己肯定力」を養うと良い、ということになります。
では、自分を肯定するチカラとは何で、そのチカラはどうやったら養えるのでしょうか?
それは今後、別の記事で書いていくことにしましょう。